「 沖縄県全体と那覇市の住宅地地価の上昇の傾向分析 」DKY不動産レポートvol.38

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「 沖縄県全体と那覇市の住宅地地価の上昇の傾向分析 」DKY不動産レポートvol.38


今月のTOPICSデータ
沖縄県全体と那覇市の住宅地地価の上昇の傾向分析

定点観測データ
Ⅰ 沖縄中古マンション流通レポート

・ 沖縄県中古マンション成約状況
・ 沖縄県中古マンション新規登録状況
・ 沖縄県中古マンション在庫状況

Ⅱ 沖縄県住宅着工戸数

今月のトピックス
沖縄県全体と那覇市の住宅地地価の上昇の傾向分析

沖縄県全体と那覇市の住宅地地価の上昇の傾向分析

 令和7年(2025年)分の地価公示が3月18日に公表されました。全国と沖縄県全体の、最新の地価分析は大鏡建設のサイト「資産活用総研」内に掲載されていますが、沖縄県の住宅地地価は、都道府県別で2年連続して上昇率1位となっています。

 しかし、県内の上昇率上位をみれば、県南部の中心部よりも観光地地域の上昇が目覚ましくなっています。ここでは、地価公示の推移を見ながら、この比較をしてみましょう。

沖縄県の地価公示変動率 直近10年間の推移(住宅地)

(国土交通省『地価公示』より作成)

 上のグラフは2016年から2025年までの沖縄県と那覇市の地価公示における住宅地地価の変動率を比較したものです。これをみれば、コロナ禍の影響が大きかった21年の地価公示(価格時点は1月1日)では伸び率が減少しましたが、その年以外は、県全体、那覇市とも大きな上昇率となっています。

 沖縄県全体の上昇率は都道府県別で1位、那覇市の上昇率は県庁所在地別で4位となっており、ともに全国トップクラスの上昇率となっています。過去10年間以上上昇が続いていることから、那覇市をはじめとした県南部の地域、県中部の住宅地の住宅価格は大幅に上昇しています。

 しかし、上のグラフを見れば、コロナ禍前の20年までは那覇市の地価上昇幅の方が、沖縄県全体の上昇幅を上回っていますが、21年以降は逆に県全体の方が上昇率が大きくなっています。

 那覇市の地価がかなり高くなっているため、上昇幅が重しがあることが主の要因と思われますが、その一方で国内外観光客が県内全体で急増しており、人気のある観光地の地価が大きく上昇していること、また南部でも那覇市周辺地域や中部エリアなどの住宅需要の高まりから地価上昇が続いていること、などが要因と思われます。

定点観測データ

Ⅰ 沖縄中古マンション流通レポート

■沖縄県中古マンション成約状況

出典:(公財)東日本不動産流通機構

<成約件数>

平均成約㎡単価

■沖縄県 中古マンション新規登録状況

<新規登録件数>

<平均新規登録㎡単価>

<対新規登録成約率>

※当月成約件数÷当月新規登録件数

<成約価格と新規登録価格の差(㎡単価)>

※新規登録価格ー成約価格

■沖縄県 中古マンション在庫状況

<在庫件数>

<平均在庫㎡単価>

<対前月在庫成約率>

※当月成約件数÷前月在庫件数

<成約価格と在庫価格の差(㎡単価)>

※在庫価格ー成約価格

Ⅱ 沖縄県住宅着工戸数

■沖縄県貸家着工戸数

出典:国土交通省


※本レポートは不動産に関して参考となる情報の提供を目的としています。
本レポートはあくまでも過去の情報であり将来の市場環境や不動産に関する投資の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません
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