今月のTOPICSデータ
「観光客数に大きく影響を受ける沖縄県の地価」
定点観測データ
Ⅰ 沖縄中古マンション流通レポート
・ 沖縄県中古マンション成約状況
・ 沖縄県中古マンション新規登録状況
・ 沖縄県中古マンション在庫状況
Ⅱ 沖縄県住宅着工戸数
今月のトピックス
「観光客数に大きく影響を受ける沖縄県の地価」
9月に都道府県地価調査が発表されました。沖縄県の住宅地変動率は+5.7%と、都道府県別で全国1位の上昇率を記録しました。全国的に地価上昇が緩やかにとどまるなか、沖縄が突出しているのはなぜでしょうか。その背景には、観光地としての特性が深く関わっています。
■他の都道府県と異なる地価の「都市と郊外」における関係
■市町村別基準地価2025年変動率(住宅地)

2025年の市町村別変動率を見ると、宮古島市や今帰仁村(+11.2%)、恩納村(+10.7%)、北谷町(+9.1%)など、観光地やリゾート開発が盛んな地域で住宅地の地価上昇が特に目立ちます。
宮古島や恩納村ではホテル・リゾート施設の建設が続き、北谷町は美浜地区を中心に国内外の観光客需要が旺盛です。観光やリゾート開発の波が、住宅地の地価を押し上げている構図が見えてきます。
一方で、与那国町、伊平屋村、久米島町など、観光需要が限定的で人口も少ない地域では、地価変動がほとんど見られず、伊江村では−0.3%とわずかに下落しています。
このように、沖縄の住宅地基準地価の特徴は、他の都道府県と異なり、「都市部か郊外か」ではなく、「観光・リゾート需要の集中度」によって大きく差が生まれる点にあります。
■観光客と地価の関係性
最後に、沖縄の観光客推移と基準地価(那覇市・住宅地)の推移を比べてみましょう。
■沖縄の観光客推移と基準地価(那覇市・住宅地)の推移

観光客数と那覇市の住宅地基準地価の推移を比べると、似たような動きをしていることが一目瞭然です。両者の相関係数は0.73と高く、観光客数の変動が地価の動きを強く左右していることがわかります。さらに観光客数を1年先行させて分析すると、相関係数は0.82に上昇。観光需要の増減が、地価上昇・下落を先取りする傾向が見えてきます。
2025年度の観光客数は1,000万人を超えると予測されています。沖縄への観光客数は今後も増えていくと考えられます。この相関関係が今後も続くと仮定するなら、沖縄県の地価はしばらく上昇基調が続くでしょう。
定点観測データ
Ⅰ 沖縄中古マンション流通レポート
■沖縄県中古マンション成約状況
出典:(公財)東日本不動産流通機構
<成約件数>

<平均成約㎡単価>

■沖縄県 中古マンション新規登録状況
<新規登録件数>

<平均新規登録㎡単価>

<対新規登録成約率>
※当月成約件数÷当月新規登録件数

<成約価格と新規登録価格の差(㎡単価)>
※新規登録価格ー成約価格

■沖縄県 中古マンション在庫状況
<在庫件数>

<平均在庫㎡単価>

<対前月在庫成約率>
※当月成約件数÷前月在庫件数

<成約価格と在庫価格の差(㎡単価)>
※在庫価格ー成約価格

Ⅱ 沖縄県住宅着工戸数
■沖縄県貸家着工戸数
出典:国土交通省

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