「RC造建築工事費はどれくらい上昇しているのか。」DKY不動産レポートvol.29

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「RC造建築工事費はどれくらい上昇しているのか。」DKY不動産レポートvol.29


今月のTOPICSデータ
RC造建築工事費はどれくらい上昇しているのか。

定点観測データ
Ⅰ 沖縄中古マンション流通レポート

・ 沖縄県中古マンション成約状況
・ 沖縄県中古マンション新規登録状況
・ 沖縄県中古マンション在庫状況

Ⅱ 沖縄県住宅着工戸数

今月のトピックス
RC造建築工事費はどれくらい上昇しているのか。

RC建築工事費は、どれくらい上昇しているのか

物価の上昇は22年に入り顕著となり、現在も全国では2%台前半、このところ全国平均を超える上昇が続いている那覇市では3%弱で推移しています。同様に、建築工事は、建築需要が旺盛なこともあり、2010年代に入り一貫して右上がりに上昇を続けてきました。背景としては、2010年代前半は東日本大震災の復興、半ばからは東京オリンピック関連、日本各地の都市での再開発ブームなどがあります。沖縄県においても、ここ10年大きく開発が進み、各地で工事が行われていることはご承知の通りでしょう。

ここでは、沖縄県における建築工事の主たる工法であるRC造の近年建築工事費がどれくらい上昇しているかを見てみましょう。

建築工事費デフレータ(2015年基準)の推移

国土交通省「建設工事費デフレーター」より作成

グラフは2019年1月から24年3月までの建築工事費デフレーター(2015年の平均を100としています)の推移を示しています。本データは、国土交通省が公表している2015年基準のものです。以前は2010年基準で公表していましたが、その間も一貫して上昇していました。2010年と比べた指数ならば、もう少し上振れします。

グラフをみれば、21年の1年間に大きく上昇していることが分かります。ここでは、木造住宅建築工事費は省いていますが、21年はウッドショックの影響が大きく木造系は大きく上昇しました。しかし、あまり大きく報じられることはありませんでしたが、全国的にRC系建築工事費も、21年~22年は工事費は右肩上がりで上昇しています。

輸入元国でのインフレ、輸送コストの上昇、などが起因としての上昇でした。その後23年以は上昇が落ち着いたように思えましたが、このところは再び上昇基調となっています。建築労働費(労働者人件費)が上昇したことに加えて円安が進んでいることなどが主な要因と考えられます。まだまだ、「建築工事費の高止まり」は続きそうです。

定点観測データ

Ⅰ 沖縄中古マンション流通レポート

■沖縄県中古マンション成約状況

出典:(公財)東日本不動産流通機構

<成約件数>

平均成約㎡単価

■沖縄県 中古マンション新規登録状況

<新規登録件数>

<平均新規登録㎡単価>

<対新規登録成約率>

※当月成約件数÷当月新規登録件数

<成約価格と新規登録価格の差(㎡単価)>

※新規登録価格ー成約価格

■沖縄県 中古マンション在庫状況

<在庫件数>

<平均在庫㎡単価>

<対前月在庫成約率>

※当月成約件数÷前月在庫件数

<成約価格と在庫価格の差(㎡単価)>

※在庫価格ー成約価格

Ⅱ 沖縄県住宅着工戸数

■沖縄県貸家着工戸数

出典:国土交通省


※本レポートは不動産に関して参考となる情報の提供を目的としています。
本レポートはあくまでも過去の情報であり将来の市場環境や不動産に関する投資の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません
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