「沖縄県中古マンションの売出価格の考察」DKY不動産レポートvol.20

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「沖縄県中古マンションの売出価格の考察」DKY不動産レポートvol.20


今月のTOPICSデータ
沖縄県中古マンションの売出価格の考察

定点観測データ
Ⅰ 沖縄中古マンション流通レポート

・ 沖縄県中古マンション成約状況
・ 沖縄県中古マンション新規登録状況
・ 沖縄県中古マンション在庫状況

Ⅱ 沖縄県住宅着工戸数

今月のトピックス
沖縄県中古マンションの売出価格の考察

成約価格上昇の背景に新規登録価格の上昇

図表1)沖縄県中古マンション成約価格推移

図表2)沖縄県中古マンション新規登録価格推移

(東日本レインズ資料より作成。以下同様。)

沖縄県の中古マンション成約価格は、コロナ禍を経て、月ごとに上下はありますが、緩やかに上昇しています。最新の2023年7月は、㎡単価で46.76万円/㎡でした。首都圏など都心部を中心に全国主要都市で中古マンション価格は高騰していますが、沖縄県でも上昇傾向にあると言えます。

中古マンション価格高騰の背景に、新規登録(売出物件)価格の上昇があります。新規登録㎡単価は、2022年頃から上昇が続いています。沖縄県内における最新の2023年7月期の新規登録価格は、55.11万円で、東日本レインズによる「全国版」の集計が始まった2018年4月以降で最も高かった2023年4月の55.31万円に次ぐ価格となりました。

全体的に強気な価格設定が見られる新規登録価格

図表3)価格帯別新規登録物件割合

新規登録状況を価格帯別で見たグラフが上記の通りです。価格上昇の背景には、まず、1000万円以下物件の数の減少が考えられます。その分、2000万円台のゾーンのボリュームが増えています。

一方で、8,000万円台以上の超高額物件の割合は、実はあまり変わらない、もしくは、若干減少しています。つまり、超高額物件が増えることで価格を引き上げていると言うよりは、全体的な価格の底上げ圧力が働いていると見られます。沖縄県でも、売り手による強気価格設定が定着しているようです。同じような傾向は首都圏などでも見られますが、一方で、買い手は、売り手のこのような強気な価格設定には追い付いていない現状もあります。この先の動向に注目です。

定点観測データ

Ⅰ 沖縄中古マンション流通レポート

■沖縄県中古マンション成約状況

出典:(公財)東日本不動産流通機構

<成約件数>

<成約件数>

■沖縄県 中古マンション新規登録状況

<新規登録件数>

<平均新規登録㎡単価>

<対新規登録成約率>

※当月成約件数÷当月新規登録件数

<成約価格と新規登録価格の差(㎡単価)>

※新規登録価格ー成約価格

■沖縄県 中古マンション在庫状況

<在庫件数>

<平均在庫㎡単価>

<対前月在庫成約率>

※当月成約件数÷前月在庫件数

<成約価格と在庫価格の差(㎡単価)>

※在庫価格ー成約価格

Ⅱ 沖縄県住宅着工戸数

■沖縄県貸家着工戸数

出典:国土交通省


※本レポートは不動産に関して参考となる情報の提供を目的としています。
本レポートはあくまでも過去の情報であり将来の市場環境や不動産に関する投資の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません
※本レポートに掲載している情報に関しては、万全を期しておりますが、その正確性を保証するものではありません。

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