「コロナ禍前の水準に近づく兆し!?2023年沖縄県地価公示」DKY不動産レポートvol.17

「コロナ禍前の水準に近づく兆し!?2023年沖縄県地価公示」DKY不動産レポートvol.17

今月のTOPICSデータ
コロナ禍前の水準に近づく兆し!?2023年沖縄県地価公示

定点観測データ
Ⅰ 沖縄中古マンション流通レポート

・ 沖縄県中古マンション成約状況
・ 沖縄県 中古マンション新規登録状況
・ 沖縄県 中古マンション在庫状況

Ⅱ 沖縄県住宅着工戸数

今月のトピックス
コロナ禍前の水準に近づく兆し!?2023年沖縄県地価公示

住宅地・商業地は10年連続の上昇

国土交通省が3月22日に発表した、2023年1月1日時点の地価公示によると、沖縄県の地価変動率は住宅地が前年比+3.6%、商業地が+2.7%と、ともに10年連続で上昇しました。

新型コロナウィルス対策による行動制限で、上昇幅は一時落ち込みましたが、観光客の回復など背景に、地価も回復しました。コロナ禍前までの水準までは戻っていませんが、今後も上昇を続けると考えられます。

また、グラフにはありませんが、都道府県別の工場地では、沖縄県の上昇率が+14.1%で全国トップでした。

全国の工場地の上昇率トップの地点は、糸満市の2標準点で+5.9%でした。

道路インフラの整備により那覇空港や那覇港への利便性が高まったことから、物流施設需要が旺盛となっていることが背景にあります。

沖縄県全体で上昇傾向。今後は更なる上昇も?

次に、住宅地の地価公示変動率を市町村別で見ていきましょう。

2023年沖縄県住宅地の地価公示では、石垣市が最も変動率が高く+13.4%でした。

観光客の回復傾向に伴い、県内外からの住宅需要増加していることが背景にあります。

同じように観光業が主産業である宮古島市も、変動率が+7.7%で県内2位でした。

那覇市の住宅地も前年の+1.0%から+2.2%に上昇しています。

沖縄県住宅地の全調査地点123地点のうち上昇が122、横ばいが1地点、つまり、下落した地点が一つもありませんでした。

沖縄県は、いわゆる「地価の二極化」傾向が見られない、全国的にも珍しいエリアと言えます。

コロナ禍直前からの推移を比較してみましょう。

石垣市は、青色で示したコロナ禍直前の2020年1月1日時点の地価公示変動率よりも、2023年が高くなっており、沖縄県内ではコロナ前よりも地価の上昇率が高い唯一の市町村と言えます。

このように、コロナ禍前の水準を越えて上昇をするエリアが出てきていることから、経済がより活発化すれば住宅地もコロナ以前のような上昇トレンドに戻ることも期待できそうです。

定点観測データ

Ⅰ 沖縄中古マンション流通レポート

■沖縄県中古マンション成約状況

■沖縄県 中古マンション新規登録状況

■沖縄県 中古マンション在庫状況

Ⅱ 沖縄県住宅着工戸数

■沖縄県貸家着工戸数


※本レポートは不動産に関して参考となる情報の提供を目的としています。
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